Google for jobs(グーグルフォージョブズ)に対応するには?Google for jobsでできること/上位3枠に入るポイント

皆さんはGoogle for jobs(グーグルフォージョブズ)をご存知ですか?
Google for jobsはGoogleが2018年から世界中のGoogleで順次対応し始めた求人の検索結果表示に関わる新サービスで、日本でも「Googleしごと検索」という名称で2019年1月後半からついに導入開始しました。

導入されて半年ほど経ちますが、自社サイトをGoogle for jobsに対応させる企業は増加傾向にあります。
いまやGoogle for jobsに対応するのが、採用活動を企業がおこなう上で必須要素といえるでしょう。
しかしながら、どこの企業もGoogle for jobsをサイトに対応するようになってくると、今度は優先的に求人情報を表示することが難しくなってくるのが悩みどころです。

そこで今日は、「Google for jobsでできること」「自社サイトにGoogle for jobsを表示対応させる方法」に加え、上位3枠に表示するポイント」についてもお話していきます。

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Google for jobs(グーグルフォージョブズ)でできること

Google for jobs(グーグルフォージョブズ)とは、簡単にいうとGoogle検索エンジンの検索結果に検索ユーザーが検索したキーワードに対応した求人情報を表示する機能のこと。

Googleの検索結果に表示されるwebサイトの順位は、Googleがネット上に存在するwebサイトを日々巡回(クロール)した結果をもとに決まります。
Google for jobsは、そのGoogleのクロール機能を使い、検索ユーザーに対し最適な求人情報を表示してくれます。
1ページ目に掲載されるウェブサイトは、広告などをのぞけば上位10サイトのみですが、検索結果1ページ目に掲載されるか2ページ目以降に表示されるかでサイトへのアクセス数は大幅に変わってくるので、検索結果1ページ目に求人情報を掲載できるGoogle for jobsの枠は、採用関係者にとって喉から手が出るほど欲しいものですよね…。
しかも、Google for jobsは広告掲載にお金がかかるタウンワークやdodaなどの求人サイトと違い、無料で求人情報を掲載することができるところも魅力的。
うまく利用すれば求人告知にかかる高額な広告費用や人件費の削減が期待されるとして採用関係者の間では注目が集まっています。

Google for jobs(グーグルフォージョブズ) でできること

Google for jobsには求人フィルタリング機能が備わっているので、求職者は自分が希望する業種、地域、投稿日、雇用形態、企業などをGoogleの検索エンジン上で絞りこむことが可能です。
また、検索結果に表示された求人をブックマークする機能が使用することができるので、この求人気になるから情報をキープしておきたいという場合などにとても便利そうですね。
さらに、各種求人レビューサイトの企業口コミなどをまとめて検索結果で確認できるため、色々なレビューサイトを閲覧しなくても一度に欲しい情報が手にいれることができるのもGoogle for jobsの魅力です。

求職者が自分が希望する仕事ができる企業を楽に探せるようになることは、検索段階である程度求職者・企業双方の希望のマッチングができるということ。
しかもお金をかけずにできるため、Google for jobsに対応することで企業側にとっても採用にかかる時間や広告費を大幅に削減することができますね!

Google for jobs(グーグルフォージョブズ)が表示されるタイミングは?検索画面にはどのように表示される?

通常、皆さんがGoogle検索をする時は調べたいと思っているキーワードを検索窓に入力して検索をおこないますよね。
たとえば、「池袋 カフェ」と入力すると下記のようにキーワードに関連するコンテンツが検索結果に表示されますが、お店のグーグルマイビジネスやコンテンツのみで、Google for jobsは表示されていません。

このように、通常のキーワードを入力して検索した場合は、Google for jobsは表示されないようになっています。

では、Google for jobsの求人情報はどのようなタイミングで表示されるのでしょうか。
まずは下記をご覧ください。

たとえば、あなたが池袋でカフェのアルバイトを探している場合。
Google検索で「池袋 カフェ アルバイト」とGoogle検索に入力してみると、下記のような検索結果が表示されます。

赤線で囲った「求人」と表示された枠に掲載されているのがGoogle for jobsです。
このように、「求人」「正社員」などの求人に関するキーワードを入力したタイミングでGoogle for jobsの上位3枠の求人情報がGoogleの検索結果に表示されます。

上位3位以降についても広告をクリックすれば見れるようにはなりますが、検索結果の可視できる部分にはGoogle for jobsの上位3件のみ。
そのため、この上位3枠を競って各企業がしのぎを削るわけです。
検索結果の目立つ位置に掲載されるわけですから、表示されるだけで求人訴求効果抜群ですもんね笑

先ほどのGoogle検索結果に表示されたGoogle for jobsの真ん中の求人をクリックすると、さらに下記のような画面が出てきました。

右側にクリックした求人の詳細、左側には検索結果で出てこなかったものを含めた求人情報が掲載されます。

Google for jobsで表示された求人内容はかなり詳細に書かれていて見やすいですね。
自分の希望する職種の求人をすぐに見つけることができるだけでなくそこから直で応募ページに飛べるので、いちいち求人サイトで探す手間が省けそうです。

今までより求職者の目に留まりやすくなるので、求人を出してもなかなか人が集まらないといったこともカバーできるかも…。
これなら、仕事を探している側、採用する企業側のどちらにとってもメリットが大きいのではないでしょうか。

アメリカなどでは日本に先駆けて2018年に導入、採用マーケティングの定石に

Google for jobsは、日本よりいち早くアメリカやインド、シンガポールなどで導入されました。
先に導入された国々ではその効果を遺憾なく発揮し、日本でもいつGoogle for jobsが導入されるのか企業関係者の間では密かに注目されていました。

日本においては、「2019年に日本で求人関連企業に参入する」と米グーグルが発表し、2019年1月28日頃から実装が開始されたことを受け、早くも企業の採用マーケティングの世界ではGoogle for jobsに対応するのが常識となりつつあります。
特にできるだけ求人告知など、広告予算のコストを抑えたい中小企業においては、Google for jobsに自社サイトを対応させることはこの先重要となること間違いありません。

とはいえ、Google for jobsはどんなサイトの採用ページでも表示対象になるかと言われるとそうではなく、Google for jobsに自社サイトの求人情報を表示させるには、Google for jobsの仕様に自社サイトを対応させる必要があります。

Google for jobsと他の求人サイトの違いや対応させるメリットは?

先述したように、広告費用が有料の大手求人サイトと違い、Google for jobsは無料で掲載できるという違いがあります。

そしてGoogle for jobs最大のメリットは、なんといってもSEOの影響を受けないということ!!

通常のサイトはコンテンツの質やアクセス数など、総合的に見て優れているとGoogleに判断されたサイトが検索結果の上位に表示されるため、閲覧される機会が増える検索結果の1ページ目に表示させるためにはSEO対策がどうしても必要になります。
それに対しGoogle for jobsはSEOの影響を直接受けず検索結果の上位に表示されるため、求職者の目に留まりやすい位置に求人情報を掲載することができます。

これってかなりすごいことですよね。
無料な上SEO対策をする必要がないってことは、求人募集にかけていた費用や時間をかなり削減できそうです。
まだ自社サイトがGoogle for jobsに対応していない場合は、導入しないと損に思えてきますね。

Google for jobs(グーグルフォージョブズ)に対応させる方法をマスターしよう

ここでは、実際にGoogle for jobsに求人情報を掲載させる方法について説明していきます。

Google for jobsに自社サイトの求人情報を掲載するためには、

①自社サイトに採用に関するページを用意する
②構造化データのマップアップ
③Googleにインデックスさせる

という3つのステップが必要となります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。

①自社サイトに採用に関するページを用意する

まずは求人情報を掲載したページを自社サイトに用意しましょう。

Google for jobsは他の求人サイトのように新たに求人広告を作成して表示するのではなく、すでにサイトに掲載されている情報をGoogle for jobsによって検索結果に表示させる機能です。
そのため、あらかじめ自社サイトなどに求人募集のページがないとGoogle for jobsに反映することができないため、必ず採用に関するページは作成しておいてください。

②構造化データのマップアップ

採用に関するページを用意したら、求人に関する構造化データを採用ページ内のソースに設置しマークアップする必要があります。

構造化データとは、何について書いてあるかわかりやすくする、いわば付箋のようなもの。
Google for jobsに対応するために設置が必須な6つのプロパティについて、以下に簡単にまとめてみました。

1.職種(title)
「営業」「調理師」などの募集職種。

2.募集要項(description)
学歴や資格、年齢など募集対象を記したもの。

3.投稿日(datePosted)
求人情報の投稿日を記載。

4.募集企業名(hiringOrganization)
会社名を記載。
WEBサイトやロゴを指定することもできる。
hiringOrganization > name会社名
hiringOrganization > sameAs企業のWebサイト(URL形式)
hiringOrganization > logo会社のロゴ画像(URL形式)

5.勤務地(jobLocation)
求人を募集している勤務地を記載。
以下のような情報を記載する。
jobLocation> address > streetAddress 町名以降
jobLocation> address > addressLocality 市区町村
jobLocation> address > addressRegion 都道府県
jobLocation> address > postalCode 郵便番号
jobLocation> address > addressCountry 国コード

6.求人情報の有効期限(validThrough)
求人情報の有効期限がある場合は記載する。

この6つのプロパティに表示させたい内容を記載したら、採用ページのソース部分に記載することでGoogle for jobsに掲載することが可能になります。

詳しくは、Googleの「構造化データ」に記載方法が掲載されていますので、参考にしてみてください。

ちなみに、Googleの構造化データについて読んでみたけどよくわからないという方は、以下のサイトのツールが便利です。
コピペするだけで簡単に構造化データが出力できるのでぜひ利用してみてください。

JOB POSTING GENERATOR

③Googleにインデックスさせる

構造化データのマークアップが完了したら、最後にGoogleにサイト情報を教えてページをインデックスさせる必要があります。
方法はサイトマップの送信、もしくはIndexing APIの2つの方法で行うことができます。

Googleが推奨しているのは、いち早くGoogleのクロールがおこなわれるIndexing APIの方ですが、サイトマップの送信でもOKです。
ただし、Indexing APIを利用した場合でもサイト全体をカバーするためにサイトマップの送信が推奨されているので、まずはじめにIndexing APIを行った後、サイトマップの送信を続けて行うことをおすすめします。

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有料上位表示サービスのないGoogle for jobsで上位3枠に入るポイント

Google for jobsに無事対応することができても、競合企業が多いとなかなか検索結果のGoogle for jobsの枠に表示されません。
Google for jobsと同じく無料で検索結果に表示する求人サービスをしているindeedには有料で広告を掲載するスペースがありますが、Google for jabには一切そのようなサービスはないため、自力で上位表示させる必要があります。
ここでは、Google for jobsの上位3枠に自社の求人情報を表示させるポイントを紹介します。

Google for jobsの恩恵を最大限に受けるなら上位3枠を目指そう

検索結果の1ページ目に表示されたwebサイトと2ページ目以降のwebサイトとアクセス数が大幅に異なるように、検索結果の目立つ箇所にあるwebサイトは検索ユーザーの目に留まりやすいものです。
実際私も調べものをしている時、参考にするのは大体検索結果の1ページ目にあるwebサイトの記事ですし、皆さんもそうだという人が多いのではないでしょうか。

それと同様に、自社で募集している職種を希望している求職者の目を引くためには、Google for jobsの枠の上位3枠に入ることがなんとしても重要です。

では、どうやったらGoogle for jobsで上位表示することができるでしょうか。
調べてみたところ、次の3つの方法が効果的だということがわかりました。

Google for jobsで上位3枠に入るための方法① タイトルや求人内容に検索キーワードを含める

SEOに配慮したコンテンツ記事を書く上で、検索キーワードをタイトルや求人内容に含むのも当たり前となっていることですが、それと同じように、Google for jobsでは求職者が検索したキーワードがタイトルや求人内容に含まれ、かつ求人の内容がキーワードと関連性の高い内容かどうかを確認する必要があります。

特にタイトルは大事なので、できるだけ対象キーワードを含めるようにしましょう。

Google for jobsで上位3枠に入るための方法② サイトに求人情報をUPしたら早めに掲載する

Googleは常に最新の情報が上位に来るよう表示する傾向があり、Google for jobsにもそんな要素があるため、求人情報を掲載したら早めに関連付けるようにしましょう。

Google for jobsで上位3枠に入るための方法③ 構造化データの推奨プロパティを満たす

Google for jobsには、検索結果に求人情報を表示させるために必要な必須プロパティの他、推奨プロパティが設けられています。

Googleで推奨されているのは、以下の5つ。

・リモートワーク時に所在することが必要な地域
・基本給(baseSalary)
・雇用形態(employmentType)
・求人情報を掲載している組織の識別子(identifier)
・完全リモートワークであること(TELECOMMUTE)

必ずしもサイトに入れなくていいものではありますが、ソースに含めることでコンテンツの質を高め、検索結果の上位表示につながる可能性があるので、最初に構造化データをマークアップする際はできるだけ多く記載しておくことをおすすめします。

もしGoogle for jobsで上位表示を狙っているのなら、この3つの方法をぜひ試してみてください。

Google for jobsは対応するだけでなく上位3枠に入ることを目指そう

今日はGoogle for jobs(グーグルフォージョブズ)についてや対応方法、上位表示のやり方などについてお話してきましたが、いかがでしたでしょうか。
多くのユーザーが閲覧する検索結果に求人情報が無料で掲載できるという画期的なシステムであるGoogle for jobsは、これからの採用マーケティングに大きな影響を与えそうですね。

ただ、Google for jobsに対応した同業他社が増えると、検索結果の枠に入らず受けられる恩恵が少なくなってしまうという難点も。
Google for jobsの恩恵を最大限に受けるためにも、サイトをGoogle for jobsに対応するだけで終わりではなく、推奨されている条件を満たして検索結果の上位3枠を勝ち取りましょう。

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