人生には様々な選択肢があります。
暑いからノンアルコール・モヒートにしようか、フラペチーノにしようか迷ったり、結局いつものほうじ茶ラテを選んだり(笑)
例えばヨガインストラクターの資格を取ろうと思い立った時、その種類の多さに驚く人が多いのではないでしょうか?
これからヨガインストラクターの資格を取りたい、インストラクターとして羽ばたきたい、そんな人のために、ヨガインストラクターの資格、取得までの費用や時間などをまとめてご紹介します!
目次
ヨガインストラクターに資格は不要です
一番初めに皆さんにお伝えしたいのが、日本国内にヨガインストラクターの公的資格はないということです。
つまり、ヨガインストラクターになるための資格は不要なのです。
しかし、ヨガは「資格を取得したら、ハイ終わり」ではありません。
とても奥深いものなのです。
ですので、ヨガインストラクターになるために資格を取得する!
というよりも、色んな資格があるんだな~という感覚で読んでもらえると嬉しいです。
インド政府認定プロフェッショナルヨガ検定
インド政府が2015年に立ちあげたヨガプロフェッショナルのための資格認定システムです。
資格の有効期限は3年間とされています。
検定団体による、電話やスカイプなどでの面談が1時間程度あります。
現在、インド以外で受けられるのは日本のみです。
日本で受験する場合の会場は、駐日インド大使館になります。
ヨガの本場インド政府認定となるとなんだかカッコいいですね!(笑)
試験内容は、AYUSH省と共同で監修され、インド政府組織であるNational Accreditation Board for Certifying Bodiesの中にある、Quality Council of India(QCI)が認定をします。
日本では、インド政府より認可がおりた当団体がインド政府と連携をして認定を行います。
知識の深さ・難易度によりレベル1からレベル4があります。
- レベル1 ヨガインストラクター
- レベル2 ヨガティーチャー
- レベル3 ヨガマスター
- レベル4 ヨガアチャリヤ
現在、インドではレベル1のヨガインストラクターとレベル2のヨガティーチャーのみが行われていて、
レベル3ヨガマスター、レベル4ヨガアチャリヤは現在インド政府が準備中だそうです。
整い次第進んでいくと思われます。
ちなみに日本では、レベル1のヨガインストラクターのみ行われています。
試験は筆記試験と実技試験が課されます。
【筆記試験】
試験時間90分間で60問 選択問題形式で出題されます。
- ヨガプロフェッショナルとしてのヨガ基礎知識(ヨガの本質と基礎およびヨガプラクティスについて)
- ヨガプロフェッショナルとしてのヨガ全般技術(人体と心の基礎知識について)
【実技試験】
実技試験には、デモンストレーションと質疑応答が出題されます。
試験時間 1時間前後
出題範囲
- Sukshma Vyayama(スク シュマヴィヤヤーマ)とSuryanamaskar(太陽礼拝)とShat Kriya(浄化法)の知識
- ヨガアーサナの知識
- 呼吸と瞑想
- 教授法
実技出題アーサナ(下記の規定アーサナより出題)
ショルダースタンド、鋤のポーズ、魚のポーズ、座位の前屈ポーズ
コブラのポーズ、バッタのポーズ、弓のポーズ、ねじりのポーズ
足と手のポーズ、三角のポーズ、カラスのポーズ
及び受験者が選ぶ自由課題アーサナを5種類以内。
また、サンスクリット語での名前も必要ですので、サンスクリット語で自分の名前の読み書きは出来るようにしておきましょう。
【合格ライン】
筆記試験ならびに実技試験の両方において、70%以上の正解率を超えで合格。
筆記が合格し実技が落ちた場合は、次回筆記が免除になります。
実技に合格し筆記が落ちた場合は、次回実技が免除になります。
【費用】
レベル1のヨガインストラクターの試験料(費用)は、25,000円(税別)です。
筆記または実技のどちらかのみを再試験される方の試験料(費用)は、20,000円(税別)です。
合格者の方は、試験料の他に、後日認定証発行料と登録料の費用が3,000円(税別)が必要となります。
このインド政府認定プロフェッショナルヨガ認定は、片岡鶴太郎さんも取得しているそうです。
日本には、ヨガインストラクターの公的資格はありませんが、インド政府が認めているとなると世界で通用する資格として仕事を得ることが出来るかもしれませんね。
全米ヨガアライアンス(RYT)
ヨガインストラクターの資格と言えば、全米ヨガアライアンス(RYT)ではないでしょうか?
1980年代にアメリカを拠点に設立された世界最大規模のヨガ協会です。
日本でも認定スクール、認定教室で取得することが出来ます。
もう一度言いますが、認定されているスクール・教室のみです。
世界160か国4300以上の登録スクールを持ち、海外で通用するヨガインストラクターの資格としても知られていて4種類の資格があります
- RYT200
- RYT500
- RPYT(マタニティヨガ)
- RCYT(キッズヨガ)
「200」「500」というのは取得するために必要なカリキュラムの時間です。
RTY200なら200時間、RTY500なら500時間です。
中でもRYT200の取得を目指す人が多いです。
ですのでRYT200についてちょっと掘り下げてみてみましょう。
RYT200は、短期間でヨガインストラクターになるためのトレーニングコースで、この200時間に達することが必要です。
ヨガのインストラクターになるために必要な基礎知識から、クラスを構成し実際にインストラクションを行う実践までを約3カ月間に集約。
200時間かけて学ぶコースになっています。
【200時間の学習内容】
- ヨガ・ベーシック(基礎知識)パート
ヨガの歴史・哲学の基礎を学び、基本のアーサナ(ポーズ)と呼吸法について理解を深めながら実践する
- アナトミー(解剖学)パート
ヨガを行ううえで必要な解剖学や安全にアーサナを行う方法を学ぶ
- ティーチング(指導法)パート
クラスの構成の方法、指導法を学び実践する
この4つをきっちり身に着けてから、基本のアーサナ(ポーズ)で構成される初心者から中級者向けのクラス、リラックスを目的とするクラスなどを教えられるインストラクターを目指します。
200時間できっちりみっちり学ぶ感じですね。
この200時間のカリキュラム修了後、全米ヨガアライアンス認定インストラクター資格「RYT 200」登録申請が可能になります。
【費用】
RYT200を取得するための費用 400,000~500,000円(スクールにより違いがあります)
この数値はあくまでも「基準」として設けられているものであり、RYTを取得できる教室全てのクオリティを保証するものではないので注意が必要です。
費用に幅があるのは、トレーナーの数や実際レッスンを行うはずの時間が自主学習として生徒だけで行われていたりするためです。
つまり、費用と中身は比例すると考えていいでしょう。
本当にRYT200が取得できるのか?
認定されているのか?
費用が安いならさらになぜ安いのか?
といったことも、しっかり事前に確認することをおススメします。
公式サイト(英語):全米ヨガアライアンス
クリパルヨガ(クリパルジャパン)
全米ヨガアライアンス(RYT)同様に、米国を拠点として世界に広がるヨガ流派です。
クリパルヨガは、心・体・精神の3つのステージを基にした独自のメソッドを展開しています。
身体感覚に繊細な知覚能力、主観的な思いや感情への気づき、事実を冷静に見極める判断力
右脳と左脳のバランス、受容、許容といった寛容と慈悲の心、自分と中心と繫がった存在感
内面から湧いてくる活力に重きを置いているのが特徴です。
40年の歴史と実績のある米国クリパルセンターが認定する「クリパルヨガ教師トレーニング(YTT)」を中心に、行われています。
- 基礎トレーニング(200時間クリパルヨガ教師トレーニング)
- アドバンストレーニング(300時間クリパルヨガ教師トレーニング)
基礎トレーニング(200時間クリパルヨガ教師トレーニング)を修了後、全米ヨガアライアンスRYT200も申請登録が可能になっています。
RYT200をすでに取得している人は、基礎トレーニング(200時間クリパルヨガ教師トレーニング)を修了しその後、アドバンストレーニング(300時間クリパルヨガ教師トレーニング)を受講すると良いのではないでしょうか。
ヨガアライアンス認定基準に基づきながら、クリパルヨガ特有の指導法やクラスデザインが多く含まれています。
アーサナ/プラーナヤーマ/瞑想他(100時間)
指導法(25時間)
解剖・生理(20時間)
ヨガ哲学/アーユルヴェーダ/倫理(30時間)
指導練習(10時間)
マタニティヨガ、リストラティブヨガなど(15時間)
【費用】
基礎トレーニング(200時間クリパルヨガ教師トレーニング)費用 540,000円(税別)
アドバンストレーニング(300時間クリパルヨガ教師トレーニング)費用 145,000円(税別)
RYT200を取得後に基礎トレーニング(200時間クリパルヨガ教師トレーニング)を受ける方が多いようです。
でも、費用はかなりいいお値段ですね。
公式サイト:クリパル・ジャパン
一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)
一般社団法人全日本ヨガ協会はAJYA加盟店などで「ヨガのある健康社会を築いていくこと」をコンセプトとする、優秀なヨガインストラクターの育成を目的としたヨガ協会です。
ランクは1級~3級まであり、同組織が承認する認定校や認定教室での主宰者資格も取得できます。
カリキュラムではヨガの実技と倫理からスタートしてレーニングを受講し、級別の認定試験を受けてステップアップしてゆくシステムになっています。
段階的に資格のランクが上がっていくので、コツコツ積み上げたい人に向いていますね。
AJYAにかかる費用は以下の通りです。
- 3級 費用 約90,000円
- 2級 費用 約200,000円
- 準1級シニアクラス 費用約200,000円
- 1級シニアクラス 費用約400,000円
*別途認定試験料金などが発生しています。
公式サイト:一般社団法人全日本ヨガ協会(AJYA)
NPO法人日本YOGA連盟
NPO法人は「ヨガの健全な普及と発展」を目指して設立されたNPO法人です。
教育施設や高齢者の福祉施設、青少年団体、スポーツ団体などでのヨガの普及がメインなので、日本YOGA連盟のヨガインストラクター資格を取得する方法も費用も比較的リーズナブルでシンプルです。
基本的に7日間で資格を取得することが可能で、費用は108,000円(税込)です。
カリキュラムはヨガの基礎、ヨガの理論、東洋医学論、高齢者向けのヨガなどを学べます。
別途任意で認定試験の受験料が必要となります。
全国各地で養成講座が開催されているので、比較的取得しやすいヨガインストラクター資格の一つです。
公式サイト:NPO法人日本YOGA連盟
社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)
女性が気になる美容、健康、ストレス解消などを目的としたヨガの普及を目指しているのが、社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)です。
少人数制指導で、自分でレッスンを組み立てるカリキュラムに人気があります。
マスターからスタートし、1級のシニアクラスまで段階的に資格を取得します。
その費用は、以下の通りです。
- マスター(3級)費用 75,000円
- アドバンス(2級)費用 198,000円
- シニア(1級)費用 395,000円
- 1級シニアクラス費用 400,000円
*料金は施設により違います。別途認定試験の料金がかかります。
公式サイト:社団法人日本ヨガインストラクター協会(JYIA)
顔ヨガ協会インターナショナル会員制度
最近テレビや美容雑誌でも話題の顔ヨガです。
身体だけでなく、顔にもたくさんの筋肉がありますよね。
顔の筋肉を解したりうまく伸ばしてあげたり、リンパを刺激することで、結構が良くなり顔色も明るく表情豊かになると話題です。
今は、ヨガって言っても色々あるんですね。
顔ヨガの場合は、エステティックサロンや、化粧品メーカーからレッスンの依頼があるようです。
ヨガインストラクターとして活動している人は、集客にも役立つような気がします。
身体だけでなく、顔もトータルヨガ!というのも良いかも知れませんね。
年会費用 10,000円
※年度は、1月~12月です。年度途中の退会での年会費は返金されません。
初回登録費用・認定費用はウェブでの紹介を含む場合10,000円、ウェブでの紹介が不要な場合は5,000円です
【会員の特典】
協会の会員の証として認定証が授与され、協会のロゴマークの使用ができます。
名刺、ウェブ、チラシなどに掲載することができます。
ウェブでの紹介や協会の公式ウェブに、正式会員として写真・プロフィール・ウェブのURLなどが掲載されます。
イベント・レッスンなどの主催者との交渉、プロフィール原稿の作成、チラシなどの文章添削等、マネジメントのサポートが受けられます。
また、協会へ仕事依頼があった場合の紹介を、優先的に受けることも可能です。
年間費用10,000円で自分を売り込むという感じですね。
広告費用と考えたら、なかなかありかなっていう印象を受けました。
個人的に、小顔になりたいので興味は大きいですw
【フェイシャルヨガ(顔ヨガ)指導者養成講座】
高津文美子式顔ヨガメソッドを取得できる、フェイシャルヨガ公認の指導者養成講座です。
- 初級コース:費用 142,560円(4日間)
- アドバンスコース:費用 64,800円(2日間)
ヨガ経験がなくても受講可能で、アドバンスコース受講は初級コース修了者が対象になります。
公式サイト:顔ヨガ協会インターナショナル
アシュタンガヨガジャパン
アシュタンガヨガは、呼吸を融合させながらポーズを途切れることなく行うヴィンヤサスタイルのヨガです。
アシュタンガヨガジャパンは、日本人初のアシュタンガヨガ正式指導資格者として、アシュタンガヨガの創始者であるシュリ・K・パタピジョイス氏から認定を受けたケン・ハラクマ氏がとりまとめています。ケン・ハラクマ氏のアシュタンガヨガは、形やルールに捕われず、個々の状態やライフスタイルに適した練習方法をもっとも大切にしている点が特徴です。
ケン・ハラクマ氏が、日本を代表するヨガの第一人者の一人ということもあり、「アシュタンガヨガ指導者養成コース」は、ヨガインストラクターを目指す人以外からも人気の高い講座になっています。
【アシュタンガヨガ指導者養成コース】
アシュタンガヨガの理論と実践から指導者を養成するコースです。
定員の20名に達し次第、募集が締め切られるので早めの申し込みをおすすめいたします。
費用:162,000円(150,000円+8%消費税12,000円)
アサナ(ポーズ)
アシュタンガヨガ・プライマリーシリーズの実践と教え方
サンスクリットによるプライマリーレッドクラスの教え方
アシュタンガヨガマイソールスタイルの練習方法と実践(初心者から上級者まで)
ヴィンヤーサ系のポーズの練習方法と教え方
ポーズのアジャストメント(補助)の練習と教え方
プラナヤマ(呼吸法)
初心者向け呼吸法の練習と教え方
メディテーション(瞑想)
初心者向け瞑想法の練習と教え方
その他
参加者個々のレベルに合わせた練習方法と教え方
日本人に合ったヨガの考え方
女性に適したヨガの練習方法と教え方
【参加後の特典】
①受講最終日 アシュタンガヨガ指導資格認定書をケン・ハラクマより授与
②受講後、今後開催される「ケンハラクマのアシュタンガヨガ指導者養成コース」へ無料にて再受講可能
③IYCホームページ上の「養成コース修了生リスト」への登録可
「アシュタンヨガ指導者養成コース」の他にも6つの指導者養成コースがあるのでご紹介いたします。
・ハタヨガ指導者養成コース
・SLOW-FLOW YOGA指導者養成コース
・キレイになるヨガ指導者養成コース
・リストラティブ(ヒーリング&リラクゼーション)指導者養成コース
・アスリートヨガ指導者養成コース
・ラジヨガ体操指導者養成コース
アシュタンガヨガには多様な指導者養成コースがあるため、自分の目的にあったコースを受講することができます。
特定の流派でヨガインストラクターを目指したいという場合には、ヨガ流派の組織が運営している指導者養成スクールなどで、指導資格認定書を取得するとよいでしょう。
公式サイト:アシュタンガヨガジャパン
後悔しないヨガインストラクターの資格選び
ヨガインストラクターに限らず、どんな資格を取得する場合にも言える事なのですが、有名な資格や有名スクールで取得した資格だからすぐに優秀なヨガインストラクターになれるとは限りません。
ヨガインストラクターの資格を取得したら、次はインストラクターとして人に教える仕事をしないといけないのです。
資格を取得してもその先に何もビジョンがなければ宝の持ち腐れとなってしまいます。
それ、非常にもったいないですよ!
ヨガインストラクターになるための養成スクールや講座はたくさんあります。
でも将来自分がどんなヨガインストラクターになりたいのか、どんなところで働きたいのか、先を見据えて「本当に役に立つ」ヨガインストラクターの資格選びをすることがベストです!
ヨガインストラクターに弟子入りを申し込む
本当にヨガインストラクターの資格はたくさんありますし、選ぶのがむずかしいです。
もし、身近な人で活躍しているヨガインストラクターの人がいたらその人のお手伝いをするというのもありだと思います!
お手伝いをする代わりに、レッスンをしてもらえる等すれば、費用をグッと抑えてヨガを身につけることも出来るかもしれませんよね?
もし、身近にそういうヨガインストラクターがいたら弟子入りを申し込んでみても良いのでは?と思います。
社内資格取得でヨガインストラクターとして働ける会社があります!
溶岩ヨットヨガで人気の「アミーダ」では資格を持っていなくても、社内で資格を取得すればヨガインストラクターとして働くことができます。
1ヶ月間のプロフェッショナル実践コースでは、ヨガインストラクターとして現場で生かせる知識と技術を基礎からしっかり身につけることが可能です!
研修期間は3か月ですが、その研修期間を終えると「正社員」の道が待っています。
将来的にはRYT200を社内で取得できるよう準備中とのことなので、期待したいですね。
どの資格にしようか、本当に資格が必要か迷いがある人はアミーダでヨガインストラクターの研修がおすすめです!
ヨガインストラクターだけじゃない?充実したアミーダの研修制度
アミーダの研修制度はヨガインストラクターだけでなく、はじめから「正社員」を視野に入れた研修制度を取り入れています。
ヨガスキルのレッスンだけでなく、接客研修、フロント業務の研修、店舗管理研修、店舗運営研修など研修期間中に「ヨガスタジオ」の運営ノウハウまで学べてしまうのです。
目先の資格よりも将来性を重視するならば、制度の整った会社でヨガインストラクターの資格を取るというのも選択肢の一つですよ。