現代人は運動不足による筋肉量の低下や、食生活の変化、ストレスなどが原因で低体温の人が増えているといいます。
「冷えは万病のもと」と言われるように、体が冷えるとさまざまな不調が生じやすくなります。
特に女性は男性に比べて筋肉量が少ないことや、月経周期に伴うホルモンの変化もあって、体が冷えやすいのです💦
体が冷えることで生理不順や排卵障害などの不妊の原因にもなりかねません。
妊活中の方は特に、体温を上げることで妊娠しやすい体作りを意識することが重要です。
温活とは
「温活」とは、適正な体温まで基礎体温を上げる活動や習慣のことです。ちなみに女性の基礎体温は、低温期が36.5℃以上、高温期は37℃前後あるのが理想とされていますよ。
現代人は生活習慣や食生活が乱れがちで、冷え体質で悩まされている方も多いです。そのため、自ら体温を上げる活動を行うことが大事になってきています。
妊活だけでなく、ダイエットや免疫力を高めて丈夫な体をつくることを目的として、温活する人も多くいらっしゃいます。
妊活中に温活をするメリット
低体温が続くと、体の血流が悪化し、女性の場合、卵巣や子宮に大切な栄養や酸素がしっかり届かなくなってしまいます。ベッドの準備がうまく進まず、生理不順や排卵障害などの不妊症のリスクが高まります。
そのため、体を温めることは妊活においてとても重要なことです。温活を行うことで血行を改善し、基礎体温を上げましょう。子宮や卵巣がしっかりと温まると、 子宮内膜の厚みが出たり、卵子の発育が良くなり受精もしやすくなります。
子宮や卵巣の冷えを防止することで、卵巣機能の低下を防ぎ、排卵障害の発生リスクの低下につながります。
妊活におすすめの温活習慣
では、具体的に温活とはどのようなことをすればいいのでしょうか?
適度な筋トレ
筋肉は、体を動かすだけでなく熱を生み出し、維持する役割を担っています。
筋肉を動かすときにはエネルギーが必要であり、その過程で熱が発生します。この熱の大部分は筋肉によって生成されるため、筋肉が増えると全体的に体が冷えにくくなるのです。また、筋肉は収縮することで血液を循環させる役割も果たしており、筋肉量が増えると血流が改善され、体全体に温かい血液が循環します。
一方、脂肪は冷えやすく、一度冷えると温まりにくい性質を持っています。そのため、脂肪が多い人や筋肉量が少ない人は、冷え症になりやすいと言われているのです。
筋肉を鍛えて基礎代謝を上げ、脂肪を減らすことで冷えにくい体作りにつながります。筋肉の約70%は下半身に集中しているので、とくに太ももやふくらはぎなどを鍛えるのがおすすめです。
湯船につかる
シャワーだけで済ませている人も多いのではないでしょうか?
・一人暮らしだから、お湯を張るのがめんどう
温活をするなら、できるだけ毎日湯船に浸かるようにしましょう。
38~40℃くらいのぬるめのお湯に15~20分ほど全身ゆったりと浸かるのが理想です。ぬるめのお湯は副交感神経を優位にさせるので、リラックスできますよ。
保温効果の高い炭酸入りの入浴剤などを活用するのもおすすめです。
また、熱いお湯は交感神経を刺激するので、心身の緊張を高めてしまいます。
姿勢や呼吸
実は、温活では姿勢や呼吸に気をつけることも大切です。
同じ姿勢で長時間デスクワークを続けると、筋肉が凝り固まり、血液の流れが滞ります。これにより、体温が上がりにくくなり、冷えを感じやすくなってしまうのです。姿勢を意識することで、首周りの緊張が緩み、血液の循環が改善され、冷えが和らぐでしょう。
さらに、深呼吸や腹式呼吸を行うことも効果的です。深い呼吸は副交感神経を活性化させ、血液循環を改善します。特に、深い呼吸をサポートしてくれるアロマを使うことで、より効果的にリラックスできるかもしれません。
手首・足首・首元を冷やさない服装
体を冷やさない服装をすることも大切です。
特に「手首」「足首」「首元」の3つの首(三首)を温めましょう。
三首の周辺は皮膚が薄く、さらにその皮膚の近くを太い血管が通っています。そのため、外気温の影響を受けやすく、冷えやすいパーツなのです。冬だけでなく、冷房の効いた室内でも、同じ姿勢を続けることで血流が悪くなり、冷え性が悪化する可能性があります。
アームカバーや靴下、マフラーなど防寒グッズを使って冷えないようにしましょう。ここを温めることで全身に温かい血液が巡り、体はポカポカしますよ。
体が温まる食べ物・飲み物
体を内側から温めるために、食事や飲み物にも気を配りましょう。
寒冷地や冬が旬の野菜や果物、そして生姜などの香辛料を積極的に摂取することがポイントです。
- にんじん
- ゴボウ
- ネギ
- りんご
- さくらんぼ
- ぶどう etc.
反対に、きゅうりやナスなどの夏野菜は水分やカリウムを多く含むため、体を冷やす働きがあります。
また、冷たい飲み物は体温を下げる可能性があるため、飲み物はできる限り温かいものを選びましょう。マイボトルを利用すれば、いつでも温かい飲み物を持ち歩くことができるのでおすすめです。
- 紅茶
- ほうじ茶
- 黒豆茶
- ココア etc.