こんにちは!
みなさんはどのように毎日を過ごしていますか?
また、季節が変わるごとに体がうまく適応できずに体調を崩してしまうなんてことはありませんか?
心身共に健康的な毎日を過ごすためには生活リズムを整える必要があるのですが、それには「アーユルヴェーダ」を取り入れるのがオススメ。
そこで、今回はアーユルヴェーダの教えに基づいた理想的な暮らし方を時間帯・季節別にお話していこうと思います。
ちなみに、アーユルヴェーダについては以前も別の記事でお話したことがあります。
アーユルヴェーダとは何ぞや?と思われる方はまずは下記のものからご覧になってみてくださいね!
目次
アーユルヴェーダにおける理想的な過ごし方『ディナチャリア』について
今回はアーユルヴェーダを取り入れた1日の過ごし方を紹介していくのですが、アーユルヴェーダでは“1日の理想的な過ごし方”のことを『ディナチャリア』と言います。
ディナチャリアは生活を「より豊かに」「より快適に」過ごすことを目指したアーユルヴェーダの考え方の一つで、その人が抱える不調を無くして健康を維持・発展させるため簡単に行うことが出来る日常生活の方法です。
理想的なライフスタイルの状態を保つことで体調改善に働きかけるだけでなく、病気を予防するということなので、アーユルヴェーダは予防医学と言えるかもしれません。
アーユルヴェーダを取り入れた過ごし方:時間帯別編
おさらいですが、アーユルヴェーダでは「ヴァ―タ(風)」「ピッタ(火)」「カファ(水)」の3つのエネルギー(ドーシャ)によって私たちの体が構成されていると考えられています。
そしてドーシャは時間帯や季節によって変化するので、それぞれ適した過ごし方は異なります。
まずは時間帯に分けた過ごし方をご紹介いたしますが、時間別のドーシャの分類は以下の通りとなっています。
時間帯 | ドーシャ |
---|---|
2:00〜6:00 | ヴァ―タ |
6:00〜10:00 | カファ |
10:00〜14:00 | ピッタ |
14:00〜18:00 | ヴァ―タ |
18:00〜22:00 | カファ |
22:00~2:00 | ピッタ |
それでは朝・昼・夜の順番に適した過ごし方を見ていきましょう!
朝の過ごし方
朝の6時~10時の間はカファ(水)の時間帯。
「水」から連想出来るように、体が少し重たく気分もスッキリしない時間帯となっているため、アーユルヴェーダの教えではカファに入る前のヴァ―タ(風)の時間帯、つまり午前2時~6時の間に起床すると体が軽く、目覚めが良いとされています。
また、2時~6時の間はとても空気が澄んでいるため、ヨガや瞑想を行ってその日1日の過ごし方を決めるのにオススメです。
そしてドーシャが切り替わった6時~10時の間は体が色んなメッセージを受け取る時間帯ということで、勉強をするならこのタイミングがベストでしょう。
昼の過ごし方
10時~14時はピッタ(火)の時間帯。
代謝と消化の機能が高まるので昼食をとるのは12時前後が好ましいでしょう。
また、ストレスを受けやすいのもこの時間帯の特徴。
仕事や勉強の合間に適度にリラックスする時間をもうけるようにしてみてください。
14時~18時のヴァ―タ(風)の時間帯では感覚が鋭くなるため、やるべきことなどはここで行うと良いでしょう。
ちなみに排泄や運動機能もこの時間は高まると言われているので、ここでたくさん動いておくと排泄に繋がります。
夜の過ごし方
18時~22時のカファの時間帯で徐々に体が重たくなっていきます。
1日動いて体は休む体制に入り始めるので、ここではゆっくり過ごすと良いでしょう。
ホルモンや免疫作用が高まる時間帯ということもあり、22時までに寝ることが好ましいです。
そして22時~2時のピッタの時間帯では精神的な消化と体力の回復が行われるので、ピッタに移り変わる前に夕食で食べたものが消化されていることが理想となります。
また、寝る前にぬるめのお風呂に浸かったり軽い瞑想をすることでリラックスできて良質な睡眠に繋がるのでオススメです。
アーユルヴェーダを取り入れた過ごし方:季節別編
春夏秋冬、季節の変化に伴って私たちの体も影響を受けて体質が変わります。
そのため、アーユルヴェーダでは春は「カファ」夏は「ピッタ」秋・冬は「ヴァ―タ」と、季節によってもドーシャを分けて、それぞれに合った過ごし方を推奨しているのです。
では、各季節に合わせた過ごし方を見ていきましょう!
🌸春の過ごし方
3月~5月にかけての春はドーシャで言うところのカファで、徐々にピッタへとシフトチェンジしていきます。
この時期は気温が温かくなってくることで基礎代謝が上がり始めるのですが、それと共に冬に蓄積された脂肪を排除しようと体が働くので、眠気が強まったり体が重い・だるいといったような症状が気になり始めます。
また、朝は寒く日中は温かいといったように1日の中で気温が定まらない時期でもあるため、気温差から体調を崩す方も少なくありません。
そのため、春の理想の過ごし方としては体を動かして体温を上げることが大切です。
食事においては油っぽいものを避けて消化に良いものを摂取するようにすると良いでしょう。
🍃夏の過ごし方
6月~8月にかけての夏はピッタの時期。
気温や体温が上がることから、冷たい飲料や食べ物が欲しくなるかと思います。
しかし、夏は体力や抵抗力消化機能が低下する傾向にあるので、胃に負担のかかるような食事ばかりとるのは避けるようにした方が良いです。
また、この時期はイライラしやすくなったりお肌トラブルが生じやすくもなっているため、あらゆる場面でストレスを感じる方もいらっしゃるかと思います。
夏の理想の過ごし方としては激しい運動は避け、森林浴や海水浴などに出向いて涼むと良いでしょう。
食事においては体力を消耗しやすい時期ということでエネルギーをしっかり取りたいところなので、脂肪を含む食べ物を消化に負担をかけない程度とるのに加えて、体温を下げてくれる食べ物もバランスよくとるようにすると心と体の安定に繋がると思います。
🍁秋の過ごし方
9月~11月にかけての秋はピッタが緩和されてヴァ―タが強まる季節。
夏のピッタが緩和されるため体力が回復してくるのですが、夏から秋に移り変わる際の気温差によって体がストレスを感じやすく、精神が不安定になりやすい時期と言われています。
また、便秘や乾燥肌になりやすいというのもこの時期の特徴です。
そのため、秋の理想の過ごし方としては夏の間に蓄積されたピッタを解毒するべくデトックスして生活を見直すと良いでしょう。
体調に応じてプチ断食を行ってみるのもこの時期は適しています。
⛄冬の過ごし方
12月~2月にかけての冬はヴァ―タの時期で、空気が冷え乾燥してくるのでお肌の乾燥や腰痛、体の冷えといった症状が強くなります。
そのため、冬は体を温めて保湿を行い、睡眠をたくさんとるというのが理想の過ごし方です。
また、冬は1年を通した中で体力・抵抗力共に最大になるので食欲旺盛になる時期とも言われています。
この時期は消化機能も高まることから、食事は他の季節と比べて油っぽいものやヘビーなものをとると良く、体を温めるために温かい食べ物もとるようにしてみてください。
フルーツジュースや生ものなどは体の冷えに繋がってしまうためこの時期は避けるようにした方が良いでしょう!
アーユルヴェーダを取り入れた過ごし方:年齢別編
年齢の変化はドーシャにも影響を与えます。
そこで、アーユルヴェーダではドーシャを年齢によっても区別しています。
※以下の表はあくまでも目安です。
年代 | 目安年齢 | ドーシャ |
---|---|---|
出生〜若年期 | 0~15歳 | カファ |
思春期〜中年期 | 15~60歳 | ピッタ |
老年期 | 60歳~ | ヴァ―タ |
出生~若年期は身体が成長するカファの時代。
この時期は特に栄養を摂ることを心がけましょう。
思春期~中年期は常時エネルギーに溢れているピッタの時代。
この時期は色んな経験を積んで消化していきます。
老年期はヴァ―タの時代。
代謝が衰え肌の乾燥が気になったり体が硬くなってくるので、柔軟性を保てるように生活することが重要です。
アーユルヴェーダを取り入れた過ごし方:「音」の選び方
朝から夜になるまでの一日の自然環境を音楽で表現し身心のバランスを図る「ガンダルヴァ・ヴェーダ」というものがあります。これはアーユルヴェーダと並び音楽のヴェーダと称されています。
🥁打楽器
地に足をつけ安定感のある太鼓などの打楽器はカファの地のパワーです!打楽器特有の力強い音は、身心が不安定な時・足腰が弱っている時などにパワーをくれます。
🎻弦楽器
弦楽器は水のエネルギーを持ち、私たちの心にとてもよく残る音です。悲しい時は弦楽器の音を奏でたり、聴くことで心が和らぎ感情を洗い流す効果があります。感情をため込んでいる時や不安定で落ち着かない時にパワーをくれます。
📯金管楽器
金管楽器には力強く意思を高めるピッタのような働きがあります。なにかに迷っている時は金管楽器を鳴らしたり聴いたりして決断力を高めましょう。
🎷木管楽器
木管楽器は風のエネルギーを持ち、ヴァータのような働きがあります。知性を刺激し知的な力を味方につけてくれるでしょう。
アーユルヴェーダを生活に取り入れて変化に合わせた過ごし方を送ろう
ということで、今回はアーユルヴェーダ的理想の過ごし方を紹介してみました。
普段何気なく過ごしていた日常にアーユルヴェーダの考えを取り入れることで今まで以上に精神的にも肉体的にも健康に過ごせるようになると思います。
ぜひ今回ご紹介した内容を参考に実践してみてくださいね!
日々積み重ねていくことで、より自分らしく彩り豊かな人生を歩めること間違いなしです♪