最近、暑くなったり寒くなったりで体調管理が難しいですね。
春から初夏に向かう5月は気温差が大きく、くわえて新生活の疲れが出始める頃でもあり、体に変調をきたしやすいと言われています。
また、これから夏になり気温がグッと高くなってくると、水分補給や熱中症の対策など、体調に気をつかうことも多くなるでしょう。
体調に気をつけなければいけないのは春や夏だけではありません!
実は、秋も体調不良を訴える人が少なくないのです。
穏やかな気候で過ごしやすい季節のはずなのに
食欲が出なかったり、胃腸の調子が悪いと感じたことはないでしょうか?
今回は、秋に胃腸が弱る原因や、胃腸の不調の対策法についてご紹介します。
胃腸の調子を整えて、万全の状態で食欲の秋を迎えましょう♪
目次
秋に胃腸が弱るのは夏の疲れが原因
夏の過ごし方や食生活が、秋に体調を崩す原因になっているかもしれません。
夏の間は、暑さ対策として水分を多く摂ったり、冷たい飲み物や食べ物を口にする機会が多くなりますよね。でも、冷たい飲み物や食べ物ばかり摂っていると、内臓が冷えて、胃腸機能の低下を招きます。
また、夏は電車やオフィス、お店、自宅、どこもクーラーがガンガンです💦
クーラーによって冷えた室内と猛暑の屋外との寒暖差で、自律神経は乱れ、血行が悪くなります。
夏でも手足や腰が冷えるのは、このためです。
夏の体の不調を引きずったまま秋を迎えると、疲れが体調不良となってあらわれてきます。秋に食欲不振や胃もたれ、胃痛、吐き気など胃腸の不調を感じているという人は、夏の食生活や過ごし方の見直しが必要です!
約6割の女性が秋バテを感じた経験あり
クラシエ薬品株式会社が2021年8月に女性を対象とした秋バテの実態調査を行いました。
そのアンケート結果によると、
「Q.秋に入った頃に身体に不調(秋バテ)を感じたことはありますか?」という質問に対し、
約6割の女性が「秋バテを感じたことがある」と回答したそうです。
また、秋バテを感じたことがあると回答した人に、その症状について聞いたところ「食欲がない」、「胃もたれする」など胃腸に関するの不調が多く当てはまるという結果に💦
多くの女性が秋バテの経験があるようです。
今や秋に体調を崩してしまうことは夏バテと同じように身近な症状なのかもしれません・・・。
画像:PRTIMS│季節の変わり目は「夏バテ」ならぬ「秋バテ」対策を~秋バテと漢方
季節の変わり目は自律神経が乱れやすい
9月に入ると朝晩は涼しくなりますが、まだまだ日中は暑い日がつづきます。過ごしやすくなったとはいえ、寒暖差が激しく、体への負担が大きくなりやすい季節です。
また、秋は台風が発生・上陸することも多く、めまぐるしく天候が変化します。
季節の変わり目は、気温や天候の変化に体が対応できず、自律神経のバランスを崩しやすいのです。
胃腸の働きには、自律神経が大きく関わっています。
緊張をしたときや不安になったとき、お腹が痛くなったり、便秘や下痢になったという経験はありませんか?これは、ストレスによって自律神経のバランスが崩れることで、消化管の働きにも異常をきたすためです。
- 食欲がない
- 胃がムカムカする
- 吐き気
- げっぷが頻繫に出る
- 胃がキリキリと痛い
秋バテを放っておくと、自律神経の乱れから免疫力が下がり風邪をひきやすくなったり、他の病気にかかるリスクを高めてしまいます。
胃腸のSOSを「なんとなく調子が悪いだけ」と見逃さないようにしましょう!
胃腸が弱る秋に食べたいもの
「食欲の秋」と言われるように、秋は寒~い冬に備えて栄養を蓄える時期でもあります。
でも、食べ過ぎには要注意です!
夏の疲れで胃腸が弱っている時でもあるので、胃腸にやさしい食生活を心がけることが大切です。
そんな胃腸が弱る秋に食べたい旬の食材を紹介します。
秋の味覚を楽しみながら、胃腸を元気にしましょう♪
・秋刀魚(さんま)
秋の旬の食材の代表格とも言える「秋刀魚」。
秋刀魚は栄養価が高く、血液をサラサラにするEPAや脳の働きを活発にするDHAを含んでいます。
また、秋刀魚は胃腸を温めて、消化を助ける効果もあるのです!
夏の胃腸疲れを回復させるにはピッタリの食材ですよね🐟
・サツマイモ
秋は、「サツマイモ」が美味しい季節でもあります。
甘くて美味しくて、私も大好きです♪
サツマイモには食物繊維やヤラピンが豊富に含まれていて、腸内環境を整える作用が期待できます!さらに、ビタミンCやビタミンB群、βカロテン、カリウムなど、美肌や健康に欠かせない栄養素がたくさん詰まっているのです🍠
・カブ
カブは実だけでなく葉の栄養価も高く、ビタミンCやカリウム、鉄、葉酸、食物繊維、消化酵素であるアミラーゼなどが豊富に含まれています!
消化を助ける働きがあるので、秋の弱った胃腸のサポートにオススメの食材です。
・しいたけ
しいたけは食物繊維やビタミンD、エリタデニン、葉酸が多く含まれています。
胃腸が弱ることでおこる食欲低下や胃の不調改善にオススメの食材です!🍄
栄養及びエネルギー不足で弱った身体を補強してくれる他、生活習慣病の予防にも有効なため、秋だけでなく通年通して食べるようにすると良いかもしれません♪
胃腸が弱る秋におすすめの飲み物
胃腸が弱っているときは、冷たいお水、炭酸飲料、アルコールを避けるようにしましょう。
これらの飲み物は胃に負担を与え症状を悪化させてしまう可能性があります。
下記の飲み物がおすすめです♪
・白湯
白湯は水を一度沸騰させてから50℃くらいまで冷ました飲み物です。
消化作用を促す効果と胃腸がほどよく温まる効果があり胃の血行を促してくれます。
就寝前に飲むと副交感神経が優勢になり寝つきが良くなりますよ。
・牛乳
牛乳に含まれるたんぱく質には胃の粘膜を保護する作用があり胃酸の攻撃を防いでくれる効果が期待できます。
ただし、冷えた牛乳は逆に胃を刺激してしまうので牛乳を温めてホットミルクにしてから飲みましょう。
600Wのレンジで1分~1分30秒ほど加熱すると美味しく出来上がります。
・りんごジュース
りんごには腸を整える栄養成分が豊富に含まれています。
また、腸内乳酸菌の増加を促す働きもあるので飲むことで内臓機能を活性化し胃の不調を緩和する効果があります。
飲み過ぎはカロリーオバーになる可能性があるので飲み過ぎには注意してくださいね。
胃腸の調子を整えるために気をつけたいこと
規則正しい食生活
夏に消耗した体力を取り戻すためにも、1日3食、栄養バランスの良い食事をとることが大切です。
また、体を冷やさないように、できるだけ温かいものを食べるように心がけましょう。
☆よく噛んで食べる
食事をする際は、ゆっくりよく嚙んでから飲み込みましょう。
しっかりと噛むことで食べ物が細かくなって唾液と混ざり合うため、消化されやすくなります。
また、嚙むことで満腹中枢が刺激されて、食べ過ぎの防止にも◎
☆食事の時間帯にも注意
決まった時間に食事をとることで体内リズムが整い、胃腸の調子が整いやすくなります。
注意したいのが、夕飯の時間です。
食べてすぐ寝てしまうと胃腸の働きが低下して、消化不良を起こしやすくなります。
また、睡眠の質を下げることにもなってしまうので、よくありません。食べ物の消化には2〜3時間かかると言われているので、夕飯は寝る3時間前には済ませておきたいですね!
適度に運動する
ウォーキングやヨガなど、軽い運動も効果的です。
適度な運動は血行を促進して、疲労回復につながります。
朝夕の涼しい時間を活用して、運動習慣をつけましょう!
ゆっくりと入浴して体を温める
自律神経の乱れを整えるためには、ゆっくりと入浴して体を温めるのも効果的です。
入浴には、血行促進やリラックス効果がありますよ。
ただ、熱いお湯は副交感神経を刺激してしまうので、38℃前後がオススメです。
良質な睡眠をとる
” 良質な睡眠 “は、自律神経のバランスを整えるために重要です!
- 寝つきが良い
- ぐっすりと眠れる
- 朝スッキリと目覚める
良質な睡眠が取れているかどうかは、この3がポイントとなります。
睡眠時間を十分にとるだけでなく、食事は就寝の3時間前に済ませる、体内リズムを整える、寝る前はスマホやパソコンを控えるなどを意識しましょう。
ヨガで秋の胃腸の不調を改善しよう
お腹まわりを適度に刺激して、胃腸の働きの活性化を促してくれるヨガのポーズを紹介します!
ぜひチャレンジしてみてくださいね。
ガス抜きのポーズ
ガス抜きのポーズは、お腹の張りが気になるときにオススメです!
比較的、難易度が低いポーズですが、難しいようであれば片足ずつで行ってみてくださいね。
<やり方>
- 仰向けになり、両ひざを曲げ、両手で抱えます。
- 息を吐きながら、太ももを胸に引き寄せます。
(頭を持ち上げて、できるだけ膝と顔を近づけます。) - 3〜5回深呼吸に合わせて繰り返します。
猫のねじりのポーズ
猫のねじりのポーズは、お腹周りをねじって刺激するので、内臓機能を活性化させます。
また、肩回りの筋肉もストレッチされるので、肩こりや猫背などの悩みにも適したポーズです。
<やり方>
- 四つん這いになります。
- 右手を左腕の下に通して伸ばします。この時、右手のひらは上向きの状態です。
- 右肩と頭を床に下ろします。
- そのまま3〜5回ゆっくりと呼吸を繰り返します。
- 反対側も同じように行います。
コブラのポーズ
コブラのポーズは上半身を反らすことで、適度に胃腸が刺激されて、便秘の改善が期待できます。
また、胸を大きく開くことで呼吸を深く行うことができるので、リラックス効果も高いポーズです。
<やり方>
- うつ伏せになります。
- 足を肩幅に開き、手のひらを下にして胸の横に置き、脇は閉めます。
- 息を吸いながら、ゆっくりと胸を持ち上げます。
この時、恥骨・太もも・足の甲でも床を押すイメージで行うのがポイントです。 - おへそは床につけたまま、自然な呼吸を行いながら15~30秒ほどキープします。
- 息を吐きながら、ゆっくり元に戻します。
今からホットヨガで胃腸を温めて、冷えにくい体をつくろう!
これから夏になると冷房がきいた場所が増えてきます。
体が冷えると血流が悪くなり、様々な不調が起こりやすくなります。
秋に夏の胃腸疲れを引きずらないためにも、今からホットヨガで内臓を温め、冷えにくい体をつくっておきましょう!