ヨガインストラクターとしての働き方は、正社員、業務委託、アルバイト・パート、この3つがあります。
それぞれメリットデメリットがありますが、身分や待遇が保証されていて、保険もちゃんと会社が支払ってくれて、その上でヨガインストラクターとしてのスキルアップもできるという、正社員の環境はすごく恵まれた働き方になります。
では、求人から正社員の募集を探すときは、どのようなポイントに気をつければ良いのでしょうか?
ここでは、「キャリア形成」「研修制度」「一日のレッスン数」「給与・年収」「運営会社の規模」などヨガインストラクターのあれこれについてご紹介しますね。
目次
ヨガインストラクターの正社員としてのキャリア形成は3ステップ
会社の社員としてのキャリア形成は、試用期間、正社員、店長などの役職付き、というキャリアアップが一般的です。
スタジオが一つだけの小さな会社だったりすると、店長という役職付きにはなれず、上を目指したいという人には向いていないでしょう。
正社員で働いて上を目指したい!
店長を目指すなら、全国に店舗を持っているような大手ヨガスタジオに入社するのが一番です。
店舗が増えればそれだけ店長のポストが増えるので、社内で着実にスキルアップしていけば、やがて店長への道が開けてきます。
ヨガインストラクターの研修制度が確立している会社を見つける
ヨガスタジオが正社員として雇う場合、未経験者可という求人が多くあります。
社員として長く働いてくれることを期待し、会社は未経験者でもじっくりと立派なヨガインストラクターになれるように成長を促してくれるのです。
けれど!!!
求人に「未経験OK」と書いてあっても具体的な研修プログラムなどが記載されていない会社だと、現場の人に任せっきりで、まちまちな育て方をしているというような場合があるので注意です。
ヨガインストラクターの正社員募集で確認したい事項
ヨガインストラクターの正社員求人を見るときに確認しておくと安心な点をまとめました。
一日いくつのレッスンを行うのか
ヨガインストラクターの正社員としてのお仕事は、お客様を出迎えたり電話対応をしたり会員データの管理などをする「フロント業務」、ヨガインストラクターとしてレッスンを担当する「ヨガインストラクター業務」、そのほかにチラシ配りなどの「営業活動」、お掃除や事務などの雑務もあります。
レッスンだけをやっているわけではないので、しかもホットヨガのように体力を使うレッスンだと、1日2本~3本でへとへとになってしまいます。
正社員の場合は、おおむね1回60~120分のレッスンを1日2回~3回というパターンがほとんどになります。
生理中のレッスンについて
女性のお悩のひとつ生理。とくに2、3日目は経血量が多く生理痛もツライですよね。
座っているだけで大変という方もいると思います。
ヨガインストラクターにとって生理中のレッスンは死活問題となり得ます。
逆転のポーズで経血漏れや貧血でフラフラになる可能性も。
レッスンを受ける側であればお休みできますが、レッスンを受け持っているヨガインストラクターの場合は、簡単に休むわけにはいきません。生理は病気でもないですし、自己管理で何とかなる問題でもないし・・・どうすることもできないですよね。
しかし環境の良いスタジオだと生理期間を考慮してシフトを組む、インストラクター同士でうまく協力し調整する環境が整っています。
また、生理期間中にいくつもレッスンを受け持つと、さらに生理痛が悪化してしまうことがあるため、1日2~3レッスンと程良いレッスン数だと身体への負担を軽減することができます。
なので求人内容を見るときは生理期間中のレッスンについても確認してみましょう。
記載がない場合は問い合わせてみるのもおすすめです。
給与、年収について
待遇面の中で最も重要視する人も多いでしょう、お金のことです。
給与、年収の金額は会社の規模や入社する際の立場によって大きく異なります。
未経験で入社する場合は月給20万円ぐらいからになっていて、ヨガインストラクターとしての経験や他社での店長経験などがあると月給で30万や40万といった求人も出ています。
年収にすると未経験では250万円~300万円、経験者では350万円~といった求人が多くなっています。
また、ヨガインストラクターの昇給については、会社によって事情が異なってきます。
定期的な昇給制度を設けて面談によって昇給する場合もあれば、ヨガインストラクターとしての能力や生徒からの人気などによって昇給する場合もあります。
多くのスタジオでは生徒さんが好きなインストラクターを選べるため、昇給するためにはただヨガを教えるだけでなく、教え方や親身に寄り添ってあげられるかなど様々な要素が必要となります。
労働時間について
ヨガ教室は遅くまで営業しているところが多く、インストラクターは帰りが翌朝になることもあるみたいです。
とくに平日は仕事帰りのお客様が22時頃までレッスンを受講しています。
ヨガインストラクターはレッスンが終わったからといってすぐに帰れるわけではなく、お客様が帰られたあとに、片付け、お掃除、翌日の準備などやるべき仕事が残っています。
次の日が早番だったりすると体を休ますことができないので、求人を探す際は労働時間も気にすると良いかもしれません。
ヨガインストラクター正社員の1日のスケジュール
基本的にヨガインストラクターはシフト制で早番と遅番に分かれています。
どのようなスケジュールで動いているのか、ホットヨガスタジオのとある1日のスケジュールを参考に見ていきたいと思います。
基本的にはこのような流れですが、その日のレッスン状況や生徒さんの対応などその日によってやる事がまちまちなので臨機応変に動くことが求められます。
ヨガインストラクターが正社員で働くメリット
ヨガインストラクターが正社員で働く最大のメリットは「安定した収入」だと思います。
フリーランスは時間に縛られず自由に働くことができますが仕事量によって月の収入に変動が生じ正社員よりも安定しにくいというのが現状です。
また、保険や年金といった福利厚生も正社員の方が充実しています。
ただ、働き方は個人のスタイルによって合う、合わないがあるので、同じ環境で長く安定して働きたいという人は正社員の方が向いているでしょう。
また、正社員だと会社の研修を受講することができヨガのレベルアップに繋がるので、より成長を目指したいという人も正社員が合うかもしれません!
ヨガインストラクターのやりがい
ヨガインストラクターとして働くことのやりがいは、生徒さんの成長を見届けることができ感謝の言葉をかけてもらえることだと思います。
レッスンを通して生徒さんが健康になったり、出来るポーズが増えたり、新たな挑戦をする姿を見れるのはインストラクターの醍醐味。
徐々に出来るポーズが増えて嬉しそうな生徒さんの姿を見ているとこっちまで嬉しい気持ちになります。
またヨガに通う生徒さんの多くは「体型を変えたい」「ストレス解消をしたい」など自分なりの目標を持っています。その目標がレッスンを通して達成できたとき生徒さんから“ありがとう”と感謝の言葉をいただき、それがヨガインストラクターのやりがいに繋がります。
ヨガインストラクターに向いている人とは?
ヨガインストラクターに興味はあるけど自分に向いているかどうか不安になることがありますよね。
そこで、ヨガインストラクターに向いている人の特徴について調べてみました。
ヨガが好きの人
まず、ヨガインストラクターになる上で最も大切なことは「ヨガが好き」であるということです。
ヨガインストラクターはポーズ名やポーズの効果など多くのことを学ぶ必要があります。
「好きこそものの上手なれ」ということわざがあるように好きなものだと頑張れますよね。
ヨガは専門知識も多いためヨガ好きでないと少し苦になるかもしれません。
人と話すのが好きな人
ヨガインストラクターは人に教える仕事のため必然的に人と関わる時間が多くなります。
レッスン中も説明しながらポーズをとるので、ある程度のコミュニケーション力があると仕事がしやすいと思います。
また、レッスン以外にも受付、契約時の説明、カウンセリングなどお客様と話す機会が多いので人と話すのが好きという人にはぴったりの仕事です。
体力作り・体型維持ができる人
ヨガインストラクターは体力がないと続けることができません。
説明をしながらポーズをとるというのはかなり消費量が高いので体力作りは必須です。
また、ヨガインストラクターの存在は生徒さんにとって目標でもあります。
体型維持を怠らずできる人の方が向いているのかなと思います。
人の役に立ちたいという気持ちを持っている人
「人の役に立ちたい」という思いもヨガインストラクターにとって大切です。ヨガを通じて、誰かの心や体をより美しく、健康にしたい、ひとりでも多くの人の悩みをサポートしてあげたい、という気持ちからヨガインストラクターを目指す人も多いのではないでしょうか?
そういった思いは、生徒さんにも伝わりますし、信頼して付いてきてくれるファンもつきやすいです。
ヨガインストラクターの求人の探し方
ヨガインストラクターの求人を探す方法は大きくわけて4つあります!
インターネットで求人を探す
GoogleやYahoo!などで「ヨガインストラクター 求人」「ヨガ 募集」などとキーワードを入力して検索していきます。
大手のヨガスタジオだとよく見かける求人サイトに掲載している場合があるので活用してみてください。
ただし注意したいのが掲載期間です。
永遠に掲載しているわけではないので、「先日までは募集していたのに…」なんてことも少なくありません!気になる求人があれば、チャンスを逃さないためにも即応募してみましょう。
ヨガスタジオのホームページやSNSを見る
求人サイトに掲載するのにはお金がかかるので、あえて掲載しないというヨガスタジオもあります。
そういった場合はホームページに求人を掲載していることがほとんどなので、気になるスタジオがあれば一度ホームページの採用情報を確認してみましょう。
また最近はSNSで求人募集をするスタジオも増えてきました。
気になるスタジオのSNSはフォローしておくことがおすすめです。
ヨガの情報雑誌を読んでみる
ヨガに特化した情報雑誌は、求人情報はもちろん、採用の流れや面接時のポイント、履歴書の見本など有益な情報がたくさん掲載されているので、ぜひ手にとってみてください。
知り合いの紹介
知り合いにヨガインストラクターがいれば紹介してもらえるかもしれないです!
顔なじみの人がいると安心して応募することができますよね。
また生徒からインストラクターになったという人もたくさんいるので、ヨガスタジオに通っている方でインストラクターに興味がある方は相談してみるのもおすすめですよ。
ヨガインストラクターの求人は倍率が高い?採用されるには?
人気のヨガスタジオだと数名の求人に対し何通もの応募があることもあります。
厳しい倍率を勝ち抜くためには履歴書を送る段階から気を引き締めることが重要。
1番最初の情報が履歴書になるので、内容が不適切であったりすると面接に進む前に落とされてしまいます。
履歴書にも自分の熱意や努力が伝わるように丁寧に記入しましょう。
また面接へ進んだらヨガを教えるのに相応しい髪型、例えば、髪の毛が長い方は邪魔にならないようスッキリまとめるなどしてインストラクターの自覚を持っているということを態度でも示してみてください。
ヨガスタジオ運営会社の規模を調べる
正社員求人を選ぶ際には運営会社の規模もチェックです。
運営会社の規模が大きければ、数店舗の経営が上手く行かなくてもほかの店舗の利益でカバーできます。
しかし、規模が小さいと経営不振は倒産につながり、せっかく正社員として雇われてもお仕事がなくなる危険性があります。
運営会社の規模は、求人に出ている会社名から公式ホームページを見てみて検索し、店舗数や従業員数などをチェックしましょう。
しっかりした規模の会社なら業績に関する公式発表もインターネットで見ることができ、黒字経営なのかどうかも調べられますよ。正社員として働くなら、今回紹介したポイント全てを満たしている会社が安心だと思います。
特に正社員として長く働くことを考えている場合、どれか一つが欠けると働きづらくなっちゃうこともあるので、しっかりと求人内容を調べてから応募してみて下さい。