ウィスキーはダイエットに効くか?

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母はビール党、父はウィスキー派

私は趣味で通っていた教室のヨガにどっぷりはまり、将来をもあまり考えず、OLを辞めて今ではヨガインストラクターを仕事にしてしまいました。自分の時間が持てて今ではこの仕事を結構気に入っているんです。

かれこれ5年が経ちますね。はっきり言って食べていくにはちょっと厳しいですが、週3日の100円ショップのバイト代を合わせるとなんとかやっていけるし、少なからず貯金もできています。それにOL 時代の退職金は何かの時にと遣わずにそのまま取ってあります。

この前は、私のヨガのクラスの評判が良くてお給料を上げてもらったばかりなんですよ。
私は体質的には決して細くはないです。けど、仕事柄というか余分なお肉が取れて、OL 時代に比べるとクリスティアーノ・ロナウド並の6パックとはいかないまでも、ビシッと引き締まってきましたよ。

だけど、今年の猛暑には勝てなかったです。毎晩仕事終わりに生ビールをぐいーっとやる癖がついてしまい、知らず知らずのうちにお腹が少し出始めちゃいましたた。ヤバいっ! お腹ぽっこりのインストラクターなんかサマにならないですよね。(笑)間違えば首が飛びますね。。

以来、なんとかかんとか口実を作って飲み会の誘いを断り、よく冷えたレモンティーで自分をだまくらかして飲み続けるうちにお腹もへこんできて、なんとか首が飛ぶのだけは免れました。

考えてみたら、ビール好きなのは母の遺伝かもしれない。母は美形だがぽっちゃりしています。幼い頃、料理を作る合間に缶ビールをぐいっと飲む姿をよく目撃していました。だからかと、一人納得しちゃいます。(笑)
でも、なぜ父は母に比べてスリムなの? 父はウィスキー派だからかしら?

座禅とヨガ

なんとか夏場を乗り切った1か月後、母ぽっちゃりVS父スリム問題もすっかり忘れ去っていた私は、祖母の命日に墓参りをするため仕事を1週間休んで5年ぶりに故郷に帰省しました。
実家は前は海、後ろは山に囲まれた自然豊かなところです。少し行くと高校野球で有名な全寮制の私立高校があります。
このところずっと忙しかっただけに、墓参りという口実はさておき、この休養は疲れたからだには有り難かったです。

実家では毎朝まだ暗いうちから起きだし、砂浜に出て座禅を組みました。ザザーッと打ち寄せる波音を聴きながら、朝日が昇るまで瞑想に耽る。都会の喧騒から解放され、次第に気持ちが落ち着いていく。朝日が昇るころにはすっかり清々しい気分になっているんです。

まだインドには行ったことはないですが、あちらではヨガの修行は早朝に始まると、ネットか何かで読んだ。きっと座禅と同じような境地になるに違いないでしょう。

そんなある日、あと3年で勤め先の市役所の定年を迎える父と、夕食後に一緒に飲んだとき、父に太らない理由をずばっと聞いてみました。
普段は無口な人だが、「これは受け売りだ」と言って、この時ばかりは珍しく饒舌でした。(笑)

娘の帰郷に内心喜んだのかどうかはわからないが、「知ってるか? ウィスキーはダイエットに効くんだぞ」と言って、私が40歳の誕生日にプレゼントしたウィスキーグラスを傾けながらポツリポツリと語り始めました。
どうやら、私が最近太りぎみだという話を母から聞いたらしい。

時折ウィスキーの氷が溶けてチリンと音をたてる。まるで夏の縁側で風に揺れる風鈴のようで耳に心地よいものでした。
父の話は要約するとつぎのような内容でした。

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ウィスキーは蒸留酒で糖質ゼロ!

まず、ウィスキーは糖質ゼロということ。
日本酒やビールのような醸造酒は穀類や果実を発酵させて造るお酒。一方、ウイスキーは醸造酒をさらに蒸留して造る蒸留酒で、アルコール度数はビールなどより高いです。違いは糖質の量。日本酒には100mlあたり4.5g、ビールは3.1gの糖質が含まれますが、なんとウイスキーは糖質ゼロなんですって。

またウイスキーはポリフェノールを含んでいて、体の細胞を元気にしてくれるのでアンチエイジング効果も期待できるとか。
なーんだ、いいことずくめじゃない?
普段から、ビール党の私なんかが飲みながらダイエットするにはいいってわけね。

ダイエット効果は?

そこまで語って父は、手にしたウィスキーグラスをまた軽く揺らした。宵闇に氷の音が静かに流れる。
つぎは飲み方のポイントについて。

①シングル1杯~2杯(ダブル1杯)程度でストレートもしくはオン・ザ・ロックで。
②香りを楽しみながら飲むと満足感が高まる。
③一緒にお水を飲む。
④遅い時間や深夜には飲まない。
⑤炭酸割は飲みすぎないように注意。
⑥体に負担にならないように適量で。
⑦つまみは糖質類は避け、ナッツやチーズなどを。
⑧決して1か月間に2kg以上体重をへらさないように。

ここで衝撃の告白!
ウィスキーはダイエット効果なしだって!
つまり、ビールや日本酒は体内にエネルギーとして残るけれど、ウィスキーは極めて低いエネルギーとして残るだけ。プラス要因にはならない=太らないので、ダイエットには向いてるってこと。
ダイエットに最大の敵は何と言っても、おつまみ。ついつい食べすぎてしまうと糖質が蓄積される結果、太ってしまうのです。
そういえば、父はウィスキーを飲むときは、ほとんどピーナッツくらいしか口にしないです。

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TV「マッサン」に感謝!

そもそもウィスキーは穀物から作られていてアルランドやスコットランドが発祥地。
そういえば、父は朝ドラ[マッサン]を熱心に見ていました。

大正初期にスコットランドに単身赴き本場のウィスキー蒸留の技術を習得して帰国、日本産ウィスキー造りに一生を捧げ、ニッカウヰスキーの基礎を築いた偉大な人物だ。

つい最近まではウィスキーは発祥の地で生産されたものが国際的なコンテスト「World Whiskies Awards」を受賞していたが、2016年はサントリーウイスキー「響21年」が「World’s Blended Whisky」を受賞、2018年は「ニッカ 竹鶴17年ピュアモルト」が「World Whiskies Awards」のピュアモルトウイスキーを受賞するなど、その水準は世界的に見てもトップレベルに達しています。

父はもっぱら「サントリー角」を愛飲している。1500円前後でコスパはばつぐんです。だから、一度は「マッサン」に出てきたスコッチを飲ましてあげたいとも思います。

来年はコツコツと貯めた貯金を一部使って、インドかバリ島にヨガの修行に行く計画を建てています。

その想いにほくそ笑みながら東京に戻る機中で機内誌を読んでいると、ふとイギリスのウィスキーらしき広告が目につきました。すると、ある考えが脳裏をよぎりました。

3年後、父が定年退職したら、ウィスキーの聖地アイルランドかスコットランドに両親を誘って一緒に旅行するのも悪くないか…って。

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ABOUTこの記事をかいた人

幼少期からバレエを習い、学生時代にはダンスサークルに所属していた私は、常に身体を動かすことが大好きでした。大学卒業後は大手企業に就職し、営業職として働き始めましたが、忙しい日々の中でストレスが溜まり、体調を崩すことが多くなりました。 そんな時に出会ったのがホットヨガでした。ヨガを通じて、心と体のバランスを取り戻し、ストレスを解消することができると実感し、次第にヨガの魅力に引き込まれていきました。3年間勤めた会社を辞め、ヨガインストラクターの道を歩むことを決意しました。 スタジオで正社員として経験を積んだ後、30歳という節目にフリーランスとして独立することを選びました。 リラックスした雰囲気の中で身体を動かし、呼吸を整えることを大切にしながら、一人ひとりのニーズに合わせた指導を行っています。また、ヨガ哲学やマインドフルネスの要素を取り入れ、内面からの健康をサポートすることを目指しています。