ヨガとピラティスの違いは?向き不向きはあるのか

ヨガとピラティスの違いは?向き不向きはあるのか

新たなトレンドや健康法が注目される中、ピラティスが今特に注目を集めています。テレビや雑誌でも頻繁に取り上げられ、ピラティススタジオもどんどん増加していることから、その人気の高まりがうかがえます。

ピラティスは、よくヨガと比較されますが、その違いを理解している人は意外と少ないのではないでしょうか。そこで、今回は現役ヨガインストラクターである私が、ヨガとピラティスの違いについて、分かりやすく解説いたします😊💕

ヨガとピラティスは共通点もありますが、その歴史やアプローチには明確な違いがあります。ぜひ、この記事を読んで、自分に合ったトレーニング方法を見つけてみてください。

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ピラティスとヨガの違いは?

ピラティスとヨガの違いは?

ピラティスは、20世紀初頭にドイツの解剖学者ジョセフ・ピラティスによって開発されたエクササイズで、負傷した兵士のリハビリを目的としていました。もともとは、ピラティス氏が自身の虚弱体を克服するために、様々な運動や治療法を研究し組み合わせて、独自のエクササイズを開発したことが始まりとされています。

*ピラティスの主な目的
・体幹やインナーマッスルなどの筋力強化

 

一方で、ヨガの歴史はとても古く、その起源は未だにハッキリとは分かっていませんが
少なくとも3000年以上前の古代インドで生まれたと考えられています。

現代では、エクササイズのイメージが強いヨガですが、もともとは瞑想や安座によって自己の本質に還り、神とつながることを目的とした修行の一貫として行われていたようです。

ピラティスには、ヨガの要素も取り入れられているため似ている部分もありますが、歴史や目的を考えると、両者の違いが明確になりますね。

*ヨガの主な目的
・心と体をつなぐホリスティックなアプローチ

身体の動かし方の違い

身体の動かし方の違い

ピラティスは筋力トレーニングに重点を置いており、体幹を中心にしながらも全身をバランスよく鍛えることを目指しています。一方、ヨガは柔軟性やバランス、内面の安定を重視し、身体と心を統一することを目指しています。

ピラティスの場合

ピラティスは “ 動的ストレッチ ”

ピラティスは、「呼吸」「集中」「コントロール」「中心」「正確性」「流れ」が基本的な原則とされ、ゆっくりと連続した動きを流れるように行っていくのが特徴です。細かい動きや正確な動きで、体の深部にあるインナーマッスルを強化することに重点を置いています。

また、ピラティスにはヨガと同じようにマットを使う「マットピラティス」と、専用のマシンを使う「マシンピラティス」の2種類があります。

ヨガの場合

ヨガは 静的ストレッチ ”

ピラティスが流れるように動き続ける「動」がベースなのに対して、ヨガは「静」がベースの動きと言えるでしょう。

ヨガは「静」と「動」が明確に分けられており、ポーズを取ったあとは身体の動きを止めることが特徴です。ポーズをキープしながら、深い呼吸を意識し、自己とのつながりを深める時間を大切にします。

また、ヨガはポーズを完成させることが目的ではありません。心身のバランスをとり、精神の安定を得ることが目的なので、完璧を目指さなくて大丈夫です。
今の自分にとって最も心地よい姿勢でポーズをとることを大切にしましょう。

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呼吸の種類の違い

呼吸の種類の違い

ピラティスとヨガでは、基本の呼吸法に違いがあります。

  • ピラティス → 胸式呼吸
  •  ヨ ガ  → 腹式呼吸

ピラティス

ピラティスでは、基本的に胸式呼吸を行います。
胸式呼吸は、肋間筋(肋骨と肋骨の間の筋肉)を使い、肋骨を広げて肺を膨らませる呼吸法です。交感神経が優位になるため、体が活性化してエクササイズの効果を向上させる上で重要な役割を果たします。

ピラティスで意識的に深い胸式呼吸を行うことで、体幹やインナーマッスルを鍛えることができます。

朝にピラティスを行うと、交感神経が活性化され、スッキリと目覚めて活動的な1日を過ごすことができるでしょう。

ヨガ

一方、ヨガでは腹式呼吸が基本となります。
腹式呼吸は、お腹を膨らませるように深く息を吸い込み、吐く息でお腹を縮める呼吸法です。お腹でゆったりと深い呼吸を繰り返すことで、リラックス時に働く副交感神経が刺激され、自律神経を調節する働きを整えたり、全身の筋肉の緊張をほぐします。

リラックスしやすい状態をつくることで、ヨガの本来の目的である心と身体の調和を実感しやすいです。

就寝前にヨガを行うと、副交感神経が優位になり、良い睡眠の質とともに、眠りにつきやすくもなるでしょう。

ヨガとピラティスの向き不向き

ヨガとピラティスの向き不向き

「ヨガとピラティス、どちらが自分に向いているの?」

ヨガとピラティスのどちらを始めるべきかは、自分の好みや目標などの観点から決めていくのがおすすめです。実際にヨガやピラティスの体験レッスンを受けてみて、自分に合っていると感じたものを選ぶと良いでしょう。

ピラティスに向いている人

  • 体幹を重視したエクササイズを求める人
  • ダイエットやボディメイクを目指す人

 

ピラティスは激しい運動ではありませんが、常に体を動かすので、ヨガと比べるとアクティブです💪🏻

ポーズを通じて筋肉に適度な負荷をかけることで筋力を向上させることに焦点をあてています。特に、体の奥にあるインナーマッスルをターゲットにしているため、しなやかに引き締まったボディラインを手に入れたい人におすすめです。

また、ピラティスでは骨格や筋肉のバランスを整えることで、姿勢の歪みや不均衡などを修正するのに役立ちます。

動くことによってストレス発散したい、他のスポーツやダンスを極めるために基礎体力をつけたい場合などにもおすすめですよ。

ヨガに向いている人

  • 運動や筋トレが苦手な人
  • トレス解消や自律神経の調整を求める人
  • ゆったりとした運動が好きな人

 

ヨガは身体だけでなく心も整える効果があることで知られています😌.。o○
ヨガはピラティスに比べてゆっくりとしたペースで行うことが多く、ひとつのポーズをキープする時間も長めです。

また、ヨガは柔軟性や筋力に関係なく、自分のペースで無理なく進めることができます。動くのが苦手で、どちらかと言えばリラックス効果を得たい方はヨガを選ぶと良いでしょう。

「最近なんだかイライラしている」
「気分が落ち込みやすい」

ヨガの瞑想や呼吸法は精神統一の効果があり、日常生活でのストレスや不安の軽減に役立つので、特に身体だけでなく心が乱れていると感じる人におすすめです。

どちらかと言えばヨガの方が初心者には始めやすいと言えるかもしれません🌱

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+爽快感を求めるなら‟溶岩ホットヨガ”がおすすめ

+爽快感を求めるなら溶岩ヨガがおすすめ

より爽快感を得たい方には、ホットヨガがおすすめです。
ホットヨガは、通常のヨガとは異なり、高温多湿のスタジオ内で行います。この環境下で行うことで、体の柔軟性が高まり、筋肉の緊張がほぐれやすくなります。また、汗をかきやすい環境で行うことで、体内の老廃物や毒素を排出しやすくなるのが特徴です。

忙しい日常から解放され、心地よい爽快感を得ることができるでしょう。

居心地のよい空間で、心と体の調和を求めてみませんか?

 

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ABOUTこの記事をかいた人

幼少期からバレエを習い、学生時代にはダンスサークルに所属していた私は、常に身体を動かすことが大好きでした。大学卒業後は大手企業に就職し、営業職として働き始めましたが、忙しい日々の中でストレスが溜まり、体調を崩すことが多くなりました。 そんな時に出会ったのがホットヨガでした。ヨガを通じて、心と体のバランスを取り戻し、ストレスを解消することができると実感し、次第にヨガの魅力に引き込まれていきました。3年間勤めた会社を辞め、ヨガインストラクターの道を歩むことを決意しました。 スタジオで正社員として経験を積んだ後、30歳という節目にフリーランスとして独立することを選びました。 リラックスした雰囲気の中で身体を動かし、呼吸を整えることを大切にしながら、一人ひとりのニーズに合わせた指導を行っています。また、ヨガ哲学やマインドフルネスの要素を取り入れ、内面からの健康をサポートすることを目指しています。