ホットヨガは体に悪い?リスクがある?

ホットヨガは体に悪い?リスクがある?

こんにちは。
ようやくヨガスタジオも営業再開となったのですが、最近ではホットヨガで健康被害を訴える人が増えているそうです。

ホットヨガのレッスン中にめまいやのぼせたり、レッスン後に頭痛やだるさを感じる人もいるんだとか……

実際にインストラクターをしている身としては、ホットヨガが「体に悪い」「リスクがある」と否定したくはありません。

そこで、ホットヨガが体に悪いといわれる理由やリスクについてまとめてみました。

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ホットヨガを行う際のリスク

さっそく、ホットヨガを行う際にともなうリスクについて紹介しますね。
リスクには次のようなものが挙げられます。

  • 熱中症
  • 脱水症状
  • 内臓にかかる負担
  • 体を痛める
  • 自律神経が乱れる

ホットヨガのリスク① 熱中症

『ヨガ=運動』とした場合には熱中症のリスクが非常に高いです。

ホットヨガはスタジオ内の高温多湿の状態にして行います。
つまり、日本の暑い夏のような状態になるわけです。

特に、ホットヨガを始めたばかりの人はレッスンについていこうと頑張りすぎてしまう人が多いです。
ヨガは頑張りすぎず、自分のペースで行うことが大切なので無理せず行いましょう。

また、インストラクターから水を飲む指示もありますが、自分のペースで水分補給をすれば熱中症を防ぐことができます。

ホットヨガのリスク② 脱水症状

2つめは「脱水症状になるリスク」です。
脱水症状とは体内から水分が減ってしまう状態をさします。

大量の発汗・喉の渇き・ぼーっとする・食欲減退などの症状から始まり、進行すると頭痛・吐き気・情緒不安定・全身の脱力感などがあらわれます。
さらに症状が悪化すると、舌のしびれや聴力の低下、失神などといった重篤なものになります。

ホットヨガは大量に汗をかきます。
脱水症状に陥ることもあるので、熱中症対策と同様にレッスン中もこまめに水分をとっていきましょう。

ホットヨガのリスク③ 内臓にかかる負担

普段運動をしていない人がハードなヨガのレッスンを受けた場合、体が慣れていないので心臓に負担がかかってしまうというリスクがあります。
そのため、初心者向けのレッスンから受けてみるのが良いでしょう。
心臓の疾患のある人は自己判断ではなく、医師に相談してから始めることをおすすめします。

また、大量の汗をかくホットヨガでは腎臓にも負担がかかります。
汗をかいた分、水分をとりますよね?
その水分の毒素を処理するのが腎臓なので、当然負担がかかります。
腎臓に疾患のある人は水分制限もあるため、必ず医師に相談してから始めましょう。

ホットヨガのリスク④ 体を痛める

4つめは「体を痛めるリスク」です。

SNSでポーズをあげているヨガインストラクターは「こんなポーズできるの?」っていうポーズをとっていたりしますよね?
「あんな風に体が柔らかくなりたい!」とホットヨガを始める方も少なくありませんが、始めてすぐに柔らかくなるわけではありません。

簡単なポーズにも、やる順序というものがあります。
それを無視して完成形だけをやってしまっては、体を痛める原因になってしまうのです。

また、ヨガインストラクターのように完璧なポーズを目指して、無理をするのもケガのリスクにつながります。
できないポーズを習得する時間を楽しむのも、ヨガの醍醐味です。
徐々にできるようになっていきましょう。

ホットヨガのリスク⑤ 自律神経が乱れる

ホットヨガは体をあたためて行うため、自律神経でいうと副交感神経が優位になります。
副交感神経が優位になると、リラックス効果が得られるのです。

一方で、自律神経が乱れて不眠や寝起きが悪かったり、頭が重かったりといった症状が出ることがあります。

これは、ホットヨガを始めたばかりなのに頻繁に通ったり、体調が悪いのにレッスンに行ったりすると起こります。
始めたばかりの場合は少しずつ体を慣らしていくことをおすすめします。
「ちょっと頭が痛いけどレッスンに行けば治る」といってレッスンにいっても悪化することもあるので、体調がすぐれない時にはお休みしましょう。

ホットヨガが「体に悪い」といわれる理由について

そもそも、なぜ「ホットヨガが体に悪い」といわれるのでしょうか?見ていきます。

常温のヨガと比べて、スタジオ内をあたためた状態で行うのがホットヨガです。
つまり、汗もたくさんかきます。

そのため、ヨガを運動ととらえた場合には公益財団法人日本スポーツ協会の「熱中症予防のための運動指針」に引っかかってしまうのです。
気温(乾球温度)が35℃以上の場合は次のように決められています。

運動は原則禁止 特別の場合以外は運動を中止する。特に子供の場合には中止すべき。

引用元:公益財団法人日本スポーツ協会「熱中症予防のための運動指針」

ホットヨガはほとんどの場合、スタジオ内の温度を39℃前後に設定して行います。
また、指針にはこのような注釈もありました。

乾球温度(気温)を用いる場合には、湿度に注意する。湿度が高ければ、1ランク厳しい環境条件の運動指針を適用する。

引用元:公益財団法人日本スポーツ協会「熱中症予防のための運動指針」

ホットヨガは熱中症になりやすい環境下で行うため、「体に悪い」といわれることがあります。
しかし、一概に「体に悪い」とはいえないのもまた事実です。

あたたかい環境でゆっくり体を動かすことで、日々の仕事のストレスや疲れから心身を緩める効果もあります。

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ホットヨガと溶岩ヨガ・岩盤ヨガの違い

通常のホットヨガは、空調などでスタジオ内をあたためて高温多湿の環境を作っています。
では、似たような溶岩ヨガや岩盤ヨガはどうなのでしょうか?

溶岩ヨガの特徴

溶岩は火山が噴火したときに噴き出し流れたマグマが固まってできたものです。
溶岩ヨガは溶岩プレートをスタジオに敷きつめて、プレートの上でヨガをします。

天然の鉱石である溶岩プレートをあたためることで、遠赤外線効果により体の芯からあたためることができます。

岩盤ヨガの特徴

岩盤とは、火山灰やプランクトンなどの死がいが長い年月をかけて圧縮されることでできる鉱石です。
溶岩も岩盤も天然の鉱石ですが、岩盤の方は温度が高くなりにくいという特徴があります。

また、空調であたためるわけではないので、通常のホットヨガよりも溶岩ヨガ・岩盤ヨガは呼吸がしやすい環境です。
しかし、個人差があります。

ホットヨガのリスクも理解したうえで、自分のペースで行いましょう

ホットヨガは「体に悪い」「リスクがある」といわれることもありますが、それでもホットヨガの人口が多いのは「日々の疲れを癒したい」「リフレッシュしたい」と思っている人も多いからです。
こり固まった心や体を、ホットヨガでは緩めることができます。

また、溶岩ホットヨガのように自然の熱で体をあたためていくのも空調であたためるものとは異なり、じんわりとあたたかさを感じることができます。
さらに、通常のホットヨガのように空調でスタジオ内をあたためるわけではないので、息苦しさも感じにくい環境になっています。

しかし、気持ちいいからといってホットヨガに毎日通うのは体がホットヨガに慣れてからにしましょう。

溶岩ホットヨガのスタジオの数は多くないですが、いくつか紹介しておきますね。

天然溶岩石のホットヨガ専門スタジオ アミーダ

全国に約40店舗を展開している溶岩ホットヨガスタジオのアミーダ。
6月には有明ガーデン店もオープンしました。

柏の葉店と有明ガーデン店は男女兼用スタジオになっており、その他のスタジオは女性専用スタジオです。

アミーダでは、呼吸を大切にしていて、天然の溶岩石のあたたかさとパネルヒーターでスタジオをあたため、呼吸のしやすい環境にこだわっています。
また、呼吸についても意識して行うようにインストラクターが丁寧に指導しています。

なぜここまで呼吸にこだわるのかというと、深い呼吸が自律神経の乱れを整えてくれるからです。
自律神経が整うことで人間の持つ「自然治癒力」が高まり、免疫力も上がります。

さらに、換気システムでしっかりと換気をしているため安心してヨガを楽しむことができます。

天然溶岩石のホットヨガ専門 アミーダ

溶岩石ホットヨガスタジオ美温

富士の溶岩石で作られているホットヨガスタジオが美温です。
東京を中心に約20のスタジオを展開しています。
※札幌店のみドライタイプのスタジオ

こちらも女性専用のスタジオなので、女性は安心して通えます。

ヒーターを使用せずに水蒸気でスタジオをあたためているのが特徴です。
換気には排気・吸気ファンのみを使用しています。

溶岩石ホットヨガスタジオ美温

HOTLUX

こちらも富士山の溶岩石を使ったホットヨガスタジオです。
HOTLUXは東京・大阪・神奈川に4店舗展開しています。

ヨガだけでなく、ストレッチやピラティスのプログラムもあります。

レッスン前後に出入り口を開けてスタジオ内の換気を行い、さらにレッスン終了後にはスタジオ内の消毒を行っています。
レッスン中であっても換気が不十分だとインストラクターが判断した際には、出入り口を開けて換気をします。

HOTLUX

繰り返しになりますが、ヨガは無理せず頑張りすぎずに続けていくことが大切です。
あなたに合ったスタジオでヨガを楽しんでくださいね。